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【はじめに】Galaxy Z Fold7は「未来」を「日常」に変えた一台

2025年8月1日に発売されたサムスンの最新折りたたみスマートフォン「Galaxy Z Fold7」。
「驚くほど薄くなった」「ついにカメラ性能がUltra級に」といった前評判は本当なのでしょうか?
この記事では、スマートフォンを年間50台以上レビューする筆者が、実際にGalaxy Z Fold7を自腹で購入し、メイン機として1ヶ月間使い込んでわかった「良い点」と「悪い点」を忖度なくレビューします。
結論から言うと、Galaxy Z Fold7は「価格は高いが、それ以上の価値がある史上最高の折りたたみスマホ」です。
特に、これまで「重さ」や「カメラ性能」を理由に折りたたみスマホを敬遠してきた方にこそ、ぜひ一度手に取ってほしい一台に仕上がっています。
この記事を読めば、あなたがGalaxy Z Fold7を買うべきかどうかが明確になります。
この記事でわかること
- Galaxy Z Fold7を1ヶ月使って感じたリアルな使用感
- 前モデルZ Fold6やS25 Ultraとのスペック・性能の比較
- 2億画素カメラの実力(作例あり)
- 購入前に知っておくべきメリットとデメリット
- どんな人におすすめできるスマートフォンなのか
目次
- Galaxy Z Fold7 概要|前モデルZ Fold6からの進化点
- 【結論】Galaxy Z Fold7を1ヶ月使ってわかった5つのメリット
- 購入前に知るべき3つのデメリット・注意点
- 外観とデザインを実機写真で徹底レビュー
- カメラ性能をiPhone 16 Pro MaxやGalaxy S25 Ultraと比較
- ディスプレイの品質と使用感
- 処理性能とバッテリー持ち|ゲームは快適?電池は1日持つ?
- Galaxy Z Fold7はどんな人におすすめ?
- まとめ:Galaxy Z Fold7は「未来」を「日常」にした一台
- Galaxy Z Fold7に関するよくある質問(FAQ)
Galaxy Z Fold7 概要|前モデルZ Fold6からの進化点

まずは、Galaxy Z Fold7の基本スペックと、前モデルであるGalaxy Z Fold6から進化したポイントを見ていきましょう。
Galaxy Z Fold7 スペック表
| 項目 | Galaxy Z Fold7 スペック |
|---|---|
| 発売日 | 2025年8月1日 |
| CPU | Snapdragon® 8 Elite for Galaxy |
| メモリ(RAM) | 12GB / 16GB |
| ストレージ(ROM) | 256GB / 512GB / 1TB |
| メインディスプレイ | 約8.0インチ Dynamic AMOLED 2X (有機EL) |
| カバーディスプレイ | 約6.5インチ Dynamic AMOLED 2X (有機EL) |
| アウトカメラ | 広角:約2億画素 超広角:約1,200万画素 望遠:約1,000万画素 (光学3倍) |
| インカメラ | カバー:約1,000万画素 メイン:約1,000万画素 |
| バッテリー容量 | 4,400mAh |
| 本体サイズ(折りたたみ時) | 約158 x 73 x 8.9 mm |
| 重量 | 約215g |
| 防水/防塵 | IPX8 / IP4X |
| 生体認証 | 指紋認証(側面)、顔認証 |
| Sペン | 対応(本体収納は不可) |
Galaxy Z Fold6 / S25 Ultra との比較表
| 項目 | Galaxy Z Fold7 | Galaxy Z Fold6 | Galaxy S25 Ultra |
|---|---|---|---|
| 重量 | 約215g | 約239g | 約233g |
| 厚さ(折りたたみ時) | 約8.9mm | 約12.1mm | 約8.6mm |
| メインカメラ(広角) | 約2億画素 | 約5,000万画素 | 約2億画素 |
| CPU | Snapdragon 8 Elite for Galaxy | Snapdragon 8 Gen 3 for Galaxy | Snapdragon 8 Elite for Galaxy |
| メインディスプレイ | 約8.0インチ | 約7.6インチ | 約6.8インチ |
| Sペン | 対応(別売) | 対応(別売) | 本体内蔵 |
表を見るとわかる通り、Z Fold7の進化は圧倒的です。特に軽量化・薄型化とカメラ性能の向上は、これまでのZ Foldシリーズの弱点を完全に克服したと言えるでしょう。
【結論】Galaxy Z Fold7の5つのメリット

Galaxy Z Fold7の優れた点を5つご紹介します。
- メリット①:スーツの胸ポケットにも収まる「驚異的な薄さと軽さ」
- メリット②:もはや妥協なし。S25 Ultraに匹敵する「2億画素カメラ」の実力
- メリット③:閉じたままでも快適。実用性が増した「カバーディスプレイ」
- メリット④:大画面と専用チップがもたらす「最高のマルチタスク性能」
- メリット⑤:所有欲を満たす、洗練されたミニマルなデザイン
メリット①:スーツの胸ポケットにも収まる「驚異的な薄さと軽さ」
これが最大の進化点です。重量約215g、厚さ約8.9mmは、もはや「重い板」ではありません。一般的なハイエンドスマホとほぼ同じ感覚で持ち運べます。実際に、前モデルまでは少し躊躇していたスーツの胸ポケットにも、Z Fold7ならスッと収まります。この「普通のスマホ感」が、折りたたみデバイスを日常使いする上での心理的なハードルを大きく下げてくれました。
メリット②:もはや妥協なし。S25 Ultraに匹敵する「2億画素カメラ」の実力
「折りたたみスマホのカメラは二流」という時代は終わりました。Galaxy S25 Ultraと同じ2億画素センサーを搭載したメインカメラは、まさに圧巻の一言。日中の風景はもちろん、これまで苦手とされてきた夜景や暗所での撮影でも、ノイズの少ないクリアな写真を撮影できます。撮影した写真を後から拡大してもディテールが鮮明で、トリミング耐性も抜群。これ一台あれば、もうコンデジを持ち歩く必要はないと断言できます。
メリット③:閉じたままでも快適。実用性が増した「カバーディスプレイ」
約6.5インチに大型化し、横幅が広がったカバーディスプレイのおかげで、閉じた状態での操作性が劇的に向上しました。LINEの返信やWeb検索など、ちょっとした操作ならわざわざ開く必要がありません。キーボードの打ち間違いも減り、ストレスなく使えます。まさに「普通のスマホ」と「タブレット」の二刀流が、より高いレベルで実現されています。
メリット④:大画面と専用チップがもたらす「最高のマルチタスク性能」
約8.0インチの大画面は、マルチタスクのためにあると言っても過言ではありません。画面を2分割、3分割して、YouTubeを見ながらWebで調べ物をし、さらにメモを取るといった使い方が非常に快適です。最新の専用チップ「Snapdragon 8 Elite for Galaxy」のパワーも相まって、アプリを複数立ち上げても動作がもたつくことは一切ありませんでした。生産性を重視するビジネスパーソンにとって、これ以上ないツールとなるでしょう。
メリット⑤:所有欲を満たす、洗練されたミニマルなデザイン
薄く、シャープになったボディは、ガジェットとしての美しさを感じさせます。ヒンジ部分の作り込みも精巧で、開閉するたびに満足感があります。手に持つだけで「良いものを使っている」という所有欲を満たしてくれるデザインは、高価なデバイスだからこそ重要なポイントです。
購入前に知るべき3つのデメリット・注意点

素晴らしい点ばかりではありません。購入前に知っておくべきデメリットや注意点も正直にお伝えします。
- デメリット①:薄さと引き換えに失われた「Sペンの本体収納」
- デメリット②:依然として30万円近い「価格の壁」
- デメリット③:メイン画面の保護フィルムにはまだ気を使う必要がある
デメリット①:薄さと引き換えに失われた「Sペンの本体収納」
Galaxy NoteシリーズやS Ultraシリーズの最大の利点であったSペンの本体収納は、Z Fold7でも見送られました。この驚異的な薄さを実現するためには仕方のない判断だったのでしょう。Sペン自体は利用できますが、別途持ち運ぶか、専用ケースを使う必要があります。「いつでもどこでもメモを取りたい」というユーザーにとっては、大きなマイナスポイントかもしれません。
デメリット②:依然として30万円近い「価格の壁」
性能が向上した分、価格もフラッグシップ級です。最も安い256GBモデルでも30万円近く、キャリアの割引プログラムなどを活用しないと、なかなか手が出しづらい価格帯であることは事実です。スマートフォンにどこまでコストをかけるか、自身の使い方とよく相談する必要があります。
デメリット③:メイン画面の保護フィルムにはまだ気を使う必要がある
メインディスプレイの耐久性は年々向上していますが、ガラスで覆われた通常のスマホ画面と比べると、まだデリケートな面があります。特に最初から貼られている保護フィルムは、使い方によっては端から浮いてくる可能性もゼロではありません。爪を立てたり、鋭利なもので画面を操作したりするのは避けるべきでしょう。
カメラ性能をiPhone 16 Pro MaxやGalaxy S25 Ultraと比較

2億画素カメラの実力を、他のフラッグシップモデルと比較してみましょう。
2億画素メインカメラの作例(日中・夜景)
日中の撮影では、驚くほど精細な写真を撮影できます。遠くの建物のディテールや木の葉一枚一枚まで、しっかりと解像しています。夜景撮影では、ナイトモードの進化が顕著です。白飛びや黒つぶれを抑えつつ、明るくノイズの少ない写真を簡単に撮ることができました。これは間違いなく、現行スマートフォンの中でトップクラスの性能です。
望遠カメラのズーム性能をチェック
光学3倍の望遠カメラに加え、AIを活用したデジタルズーム(スペースズーム)も強力です。10倍程度のズームであれば、画質の劣化も少なく実用的。遠くの被写体をグッと引き寄せて撮影したい場面で活躍します。
ディスプレイの品質と使用感

サムスンのお家芸である有機ELディスプレイは、Z Fold7でも健在です。発色が良く、コントラストも高いため、動画や写真が非常に美しく表示されます。最大120Hzのリフレッシュレートにも対応しており、スクロールなどの操作も非常に滑らかです。
屋外での視認性も良好で、晴れた日の屋外でも画面が見やすい輝度を確保しています。
処理性能とバッテリー持ち|ゲームは快適?電池は1日持つ?

「原神」を最高画質でプレイした結果
負荷の高い3Dゲームの代表格である「原神」を、最高画質設定でプレイしてみました。結果は「非常に快適」。大画面でのプレイは迫力満点で、フレームレートが落ち込むことなく安定して遊ぶことができました。1時間ほどプレイしても、本体が極端に熱くなることもなく、冷却性能も優秀です。
1日使った後のバッテリー残量を検証
朝100%の状態で、通勤中に動画視聴、日中はSNSやメールチェック、Webブラウジング、夜に少しゲームをするといった一般的な使い方で、夜22時の時点でバッテリー残量は30%〜40%程度でした。4,400mAhという容量から想像するよりも電池持ちは良く、ほとんどの人は1日中充電なしで問題なく使えるでしょう。
Galaxy Z Fold7はどんな人におすすめ?

購入をおすすめする人の特徴
他のモデルを検討した方が良い人の特徴
- Sペンを多用し、本体収納が必須だと考えている人
- スマートフォンの購入予算を20万円以内に抑えたい人
- コンパクトさや軽さを何よりも最優先する人
まとめ:Galaxy Z Fold7は「未来」を「日常」にした一台
Galaxy Z Fold7は、これまでの折りたたみスマートフォンが抱えていた課題を克服し、ついに多くの人におすすめできる「完成形」へと進化しました。
一般的なスマホと変わらない携帯性、最高峰のフラッグシップに匹敵するカメラ性能、そしてタブレットとスマホの利点を完璧に両立した大画面。これらすべてを一台で実現したZ Fold7は、私たちのスマートフォンの使い方そのものを変えるポテンシャルを秘めています。
価格は高価ですが、それに見合うだけの革新と満足感を提供してくれることは間違いありません。「スマートフォン一台で、仕事も遊びも、創造的な活動もすべてこなしたい」と考える、欲張りな現代人にとって、Galaxy Z Fold7は最高のパートナーとなるでしょう。
Galaxy Z Fold7に関するよくある質問(FAQ)
Q. 防水・防塵性能はどうですか?
A. IPX8の防水性能に対応しています。水深1.5mの真水に30分間沈めても耐えられるレベルですが、お風呂での使用や海水は推奨されていません。また、防塵性能はIP4X等級で、完全な防塵ではないため、砂浜などでの使用には注意が必要です。
Q. Sペンは使えますか?
A. はい、使えます。ただし、Z Fold専用に設計された「S Pen Fold Edition」または「S Pen Pro」が必要です。通常のSペンは画面を傷つける可能性があるため使用できません。また、本体に収納するスロットはありません。
Q. どこで購入するのが一番お得ですか?
A. Samsung公式オンラインストア、またはドコモ、auなどのキャリアで購入できます。各社で独自の割引プログラムや下取りキャンペーンを実施している場合があるため、購入前に比較検討することをおすすめします。